導入: ムーサに呼びかけ、物語を語り始める(行)
アポローンの神官であるクリュセースが娘のクリューセーイスの身柄を身代金と共に引き取りに来るが、アガメムノーンがこのことに激怒。 クリュセースを追い返してしまう。 クリュセースはアポローンに懇願し、神はギリシア軍に疫病を送る。(行)
アキレウスが軍議を招集し、疫病の原因の究明を求める。 これに対して、カルカースが神の怒りはクリュセースに対するアガメムノーンの仕打ちにあることを明かす。(行)
アキレウスはアガメムノーンに対してクリュセーイスの返還を要求することを発議する。 これにアガメムノーンが猛反発し、アキレウスが婢女として得ていたブリーセーイスを要求。 これに激怒したアキレウスはアガメムノーンに切りかかろうとするが、ヘーラーに遣わされたアテーナーに諌められて剣を収める。 アキレウスはアガメムノーンを激しく罵り、自らは戦線の離脱を宣言し、自分の陣屋でさがる。(行)
クリューセーイスはオデュッセウスが返還しに行き、ギリシア軍はアポローン神への祭礼を準備する。 タルテュビオスとエイリュバテースがアキレウスの陣屋に赴き、ブリーセーイスを受け取る。