ケルコープス, ケルコーペス(複数)
Κέρκωψ, Κέρκωπες
Kerkops, Kerkopes(plural)

概要

猿のような顔をした、乱暴な盗賊の兄弟。 ヘーラクレースに退治される。

出自

オーケアノスの娘テイアーの子。

神話

引用

, 4.31.6-7

6. 仲間は英雄を売り飛ばすと、神託どおりその金を償いとしてイピトスの子供たちに支払った。 英雄は健康を取り戻して女王に仕え、その地方で掠奪を働いている連中を懲らしめた。

7. すなわち、その名をケルコペスといい、掠奪など数かずの悪事を働きとおしている一団を、殺したり生け捕って鎖に繋ぎ、女王に引き渡すなどした。 またシュレウスが、異郷から客の通りかかるのを、掠って来て集めては無理やり、ぶどう園を掘り返させていたが、英雄はこれを、鍬で打ちのめして殺した。 イトノスの民が女王治下の領地から家畜を数多く分捕って行くと、その分捕品を奪い返し、相手が出撃基地にしていた市を荒らし尽くして、市民を奴隷に売り市を破却した。
(飯尾都人 訳)


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