アステリアーの父。 (アポローニオス「アルゴナウティカ」1.139への古注)
不詳。
系譜を説明するための名前以上の情報がない。
V.139-143. Ἴδμων δὲ ὑστάτιος. Χαιμαλέων Ἴδμωνα τὸν Θέστορά φησι καλεῖσθαι δι᾽ ἐμπειρίαν. Φερεκύδης δὲ τὸν Ἴδμωνα Ἀστερίας τῆς Κορώνου καὶ Ἀπόλλωνος φησὶ γενέσθαι· τοῦ δὲ καὶ Λασθείας, Θέστορα· τοῦ δὲ, Κάλχαντα. Οὗτος δὲ Ἄβαντος υἱὸν φησὶ τὸν Ἴδμωνα. Συμμαρτυρεῖ δὲ τούτῳ καὶ Ἡρόδοτος.
Αἰολίδας δὲ αὐτούς φησιν, ὃτι Αἰόλου τοῦ Ἕλληνος γίνεται Κρηθεὺς καὶ Ἀθάμας· Κρηθέως δὲ Ἀμυθάων καὶ Αἴσων· Ἀμυθάονος δὲ Μελάμπους τοῦ δὲ Ἄβας.
Τὸ δὲ, μή οἱ ὁ δῆμος καὶ τὰ ἑξῆς, ἀντὶ τοῦ, ἵνα μὴ μέμψαιτο αὐτοῦ τὸ κλέος.
Ἰστέον δὲ, ὅτι εἰσὶν οἱ καὶ Θέστορα συμπλεῦσαι τοῖς Ἀργοναύταις φασίν. Δηΐοχος Ἀμφιάραον φησὶ συμπλεῦσαι αὐτοῖς.
「イドモーンは最後にやってきた」 : カイマレオーンはテストールの父イドモーンについて、その経験(訳注:恐らくは占いの技術)ゆえに呼び出されたと言っている。 ペレキューデースはイドモーンをコローノスの娘アステリアーとアポローンの間に生まれたとしており、ラーステイアーとの間にテストールを生み、テストールからカルカースが生まれた。 ある人はイドモーンはアバースの息子だと言っている。 ヘーロドトスのように、このように証言している人もいた。
アイオロスの末裔については、次のように言われている。 ヘレーンの子アイオロスはクレーテウスとアタマースを生んだ。 クレーテウスはアミューターオーンとアイソーンを生み、アミューターオーンはメラムプースを生んでアバースへとつながる。
この系譜は、地方や後代の人々が、彼に対して、彼の栄誉を非難させないためのものである。
これらのことに加えて他に知っておくべきこととしては、ある人々はテストールはアルゴナウテースたちに加わったと言っている。 デーイオコスはアムピアラーオスもアルゴナウテースたちに加わったと言っている。
(2017.6.20. 仮訳)
139. Ἴδμων δ᾽ ὑστάτιος. Χαμαιλέων φησὶ, τὸν Θέστορα Ἴδμονα παρὰ τοῖς ἀρχαίοις καλεῖσθαι διὰ ἐμπειρίαν. Ἄλλοι φασὶ καὶ Θέστορα συμπλεῦσαι τοῖς Ἀργοναύταις· Δηΐοχος δὲ καὶ Ἀμφιάραον. Ὁ δὲ Ἴδμων, ὡς ἱστορεῖ Φερεκύδης, παῖς ἦν Ἀστερίας τῆς Κορώνου καὶ Ἀπόλλωνος· οὗ, καὶ Λαοθόης, Θέστωρ· τοῦ δὲ Κάλχας. Ἀναιρεῖται δὲ Ἴδμων ἐν Μαριανδυνίᾳ ὑπὸ κάπρου. Οὗτος δὲ Ἄβαντος φησὶ νομισθῆναι τὸν Ἴδμονα. Συμμαρτυρεῖ δὲ αὐτῷ καὶ Ἡρόδωρος.
139. 「イドモーンは最後にやって来た」 : カイマレオーンはテストールの父イドモーンについて、昔の人によれば彼はその経験(訳注:恐らくは占いの技術)ゆえに呼び出された、と述べている。 他の人たちは テストールもまたアルゴナウテースたちに加わって航海したと言っている。
一方イドモーンについては、ペレキューデースが次のように記録している。 コローノスの娘アステリアーとアポローンの子であり、彼はラーオトエーとの間にテストールを生み、テストールからカルカースが生まれた。
一方、イドモーンはマリアンデューニアで猪に殺された。 今述べたところのイドモーンをアバースの子とみなしていると言う人もいる。 ヘーロドーロスのように、この人について以上のように証言する人もいた。
(2017.6.20. 仮訳)
イドモンはアルゴスに住む者のなかで最後にやって来た。
自分の運命を鳥占いで知っていたけれど、
国の者がかれのほまれを妬みはしないかと恐れて行ったのだ。
かれはアバスの実子ではなく、ほかならぬレトの御子が
アイオロスの名高い末裔に加えるために生ませた子だった。
そして神自ら、鳥を眺めて占い、火中の贄 の
印を見てとる予言の術をかれに教えた。
(岡 道男 訳)
コローノス (カイネウスの子) |
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