ウーラノスへの讃歌

乳香による燻蒸

万物の父なるウーラノスよ、この世の常に不壊なる部分よ 最初に生まれたものよ、すべての源よ、してまた、すべての果てよ 御身、世界を統べる王にして、大地のまわりをぐるりと回るもの 浄福なる女神たちの住家よ、御身、うなり板のように回りつつ旅するものよ 天上を、してまた地下をも見守り給う御身は、すべてのものの周りに在すものなり 御身こそ、この世の恐るべき必然を、その胸に持つもの 暗きものよ、不壊なるもの、御身こそ星ちりばえるもの、いかようにも姿を変えるものよ すべてを見そわなすものよ、クロノスの父よ、浄福なるものよ、すべての上方に在す神よ 聞き入れ給え、神聖な人生を新しく秘儀に参入したものにもたらす神よ


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