練習 16.2

課題文

ἐνταῦθά ἐστι κρήνη ἡδέος ὕδατος.

語彙

文中の語 見出語形 品詞 変化形 主な意味
ἐνταῦθά ἐνταῦθα 副詞 この語は変化しない その場所で, その時に
ἐστι εἰμί 動詞 三人称/単数/現在/直説法/能動態 ~である, 存在する
κρήνη κρήνη 女性名詞 単数/主格
ἡδέος ἡδύς 形容詞 中性/単数/属格 甘い, 楽しい
ὕδατος ὕδωρ 中性名詞 単数/属格

脚注

特になし。

出典と翻訳

不詳。

メモ

ἡδύςの変化が、この課のテーマの一つ。 §84.の変化表参照のこと。 ἡδέοςは男性形も同形だが、この語と数/格が一致するὕδατος(そして他に一致する語がない)が中性名詞なので、中性とみる。

文意はあまり変わらないけれども、副詞と動詞をどう解釈するか、で文面が少し変わる。 つまり、副詞に「その場所に(あるのは)」と存在することまで含んだ読み方をするのか、そうせずに存在するという意味は動詞に持たせるのか、の違いになる。

副詞に存在のニュアンスまで含ませると、「そこにあるのは(ἐνταῦθα)、ἡδύςὕδωρκρήνηである(ἐστι)。」くらいの内容になるだろうし、そうでないならば、「そこには(ἐνταῦθα)、ἡδύςὕδωρκρήνηがある(存在する, ἐστι)。」くらいの内容が本課題文の文意と思われる。


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