II. プロテュライアーへの讃歌

エゴノキ(安息香)による燻蒸

我に耳を傾けよいともおごそかなる女神多くの名を持つダイモーンよ 労苦の助け手、ベッドでの よろしきその姿 女の救い主、一人で子を愛する者すみやかに安産をもたらす者 死すべき者の苦痛の呵責を助ける者プロテュライアーよ 御身 鍵を持つ者、優しき者、養育者を愛でる者、優しく持つ者よ あまねく家々を統べ、ことに多産を嘉したまう 場を失い 見ることあたわず。しかして すべての為すべきことを現わしたまう 労苦と同じものを持ち、また 安産を嘉したまう エイレイテュイアよ、御身 恐ろしき制約の中にて労苦を解きたまう すなわち 産褥にあっては ただ御身のみを乞い願う。魂の憩いよ すなわち 御身によってのみ 苦痛にあえぐ人 出産の苦しみを消す アルテミス エイレイテュイアよ、いとおごそかなる プロテュライアーよ 祝福されたものよ、聞き入れたまえ。子孫を与えよ。助け手である御身 そして家系が続きますように。更に永く栄えさせたまえ 御身すべての救い主よ。


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