タルタロス
Τάρταρος
Tartaros

概要

地下世界である冥界の最深部。 またはそれを擬人化した神。 固有の人格、神話は伝わっていない。 神々に反逆したもの、神々の不興をかったものが送り込まれるとされる。

出自

ヘーシオドス「神統記」によれば、カオスが生じた後にガイアエロースと共に生じた。 彼らはカオスから生じたのではなく、カオスの次に独立して生じた存在のようである。 (神統記 116-122行)

神話

タルタロスを主題とした神話は特に伝わっていない。 タルタロスは地下世界としての冥界の最下層部を占めており、地上からタルタロスまでは天上から地表までと同じ距離だけ隔たっているとされている。 それは、青銅の鉄床を天上から落とすと9日9晩落下し続け、10日目に地表に落ちる。 これと同じ距離だけ、地表からタルタロスまで離れているとされる。 (神統記 721-725行)

また、ティータノマキアーに敗れたティーターンの神々は、タルタロスに幽閉されている。 (神統記 729-731行)

改訂履歴


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