練習 4.3
課題文
ἐν οἴνῳ ἀλήθεια.
語彙
文中の語 | 見出語形 | 品詞 | 変化形 | 主な意味 |
ἐν | ἐν | 前置詞(与格支配) | この語は変化しない | ~の中に |
οἴνῳ | οἶνος | 男性名詞 | 単数/与格 | (ブドウ)酒 |
ἀλήθεια | ἀλήθεια | 女性名詞 | 単数/主格 | 真実 |
脚注
出典と翻訳
テキストでは出典を明記していないが、ゼーノビオス, 『格言集』, IV. 5に
ἐν οἴνῳ ἀλήθεια· παροιμία· παρόσον ὁ οἶνος τοὺς ἐμπιπλαμένους αὐτοῦ ὁποῖοι εἰσὶ παραδείκνυσι.
酒に真実あり、(これは)格言(であるが)、酒がそれをガブ飲みするような人たちに関する限りでは、酒に関してそのように言う人たちがいる、ということを表している。
(仮訳)
といった記述がある。
メモ
εἰμίの変化形ἐστι(ν)が省略されていると思われるが、この場合のεἰμίは「~が存在する」くらいの意味に読むのが適切と思われる。 従って基本構造は、ἀλήθειαがある、となる。 それはどんな場所にかというと、ἐν οἴνῳに、ということ。 つまり、「οἶνοςの中にἀλήθειαがある」、というのが文意。