神話を読むためのギリシア語文法
英語で"It is Greek to me."といえば「ちんぷんかんぷんだよ」という意味になります。 ギリシア語はその活用形の多さから、文法書を見るとウンザリしてしまいがち。 私もその一人です。 そしてそれがゆえに、まったく文法理解が進んできませんでした。
しかし今はPerseus Digital LibraryでWord Study Toolを使えば、活用形での検索もできます。 アポストロフィで語尾が省略された、省略形も検索できます。 ゴチャゴチャ言ってないでやってみれば、意外と判るかもしれない、と思えるようになってきました。 理解を整理するには、他人に説明するのが早道。
オルペウス讃歌に興味をもったとき、私の手元にはその邦訳がありませんでした。 そして、私がギリシア語を学んでいくのに、興味を持てる内容ほど適したテキストがあるでしょうか。 そんなワケで、オルペウス讃歌の本文にコメントの別ファイルをこっそり用意し、文法的な事項を更にリンクで飛ばすための入れ物を用意することになりました。
まだ一歩を踏み出せていない、誰かの背中を押すことができますように。
参照している資料
以下に参照している資料などで気が付いた内容を備忘録としてメモを作っています。 私の場合、このように何らかの形で内容を再構成しないと、覚えられないというのがあります。 そのような内容なので、内容の「正しさ」はまったく保証できません。
- W.W.Goodwin, "Syntax of the Moods and Tenses of the Greek Verb"
- Herbert Weir Smyth, "Greek Grammar"
- 水谷智洋, 『古典ギリシア語初歩』, 岩波書店
初歩文法程度の内容もマトモにまとめきれていないのにムボーな、とは自分でも思います。