練習 6.6
課題文
λέγει ὅτι ὁ διδάσκαλος γράφει μακρὰν ἐπιστλὴν πρὸς τὸν μαθητήν.
語彙
文中の語 | 見出語形 | 品詞 | 変化形 | 主な意味 |
λέγει | λέγω | 動詞 | 三人称/単数/現在/直説法/能動態 | 言う |
ὅτι | ὅτι | 接続詞 | この語は変化しない | ~ことを, ~ゆえに |
ὁ | ὁ | 定冠詞 | 男性/単数/主格 | διδάσκαλοςにかかる |
διδάσκαλος | διδάσκαλος | 男性名詞 | 単数/主格 | 教師 |
γράφει | γράφω | 動詞 | 三人称/単数/現在/直説法/能動態 | 書く |
μακράν | μακρός | 形容詞 | 女性/単数/対格 | 大きい, 長い |
ἐπιστολήν | ἐπιστολή | 女性名詞 | 単数/対格 | 手紙 |
πρός | πρός | 前置詞(対格) | この語は変化しない | ~の方へ, ~に向かって |
τόν | τόν | 定冠詞 | 男性/単数/対格 | にかかる |
μαθητήν | μαθητής | 男性名詞 | 単数/対格 | 弟子, 生徒 |
脚注
はの構文と対格+不定詞のいずれをもとりうるが、能動態では前者の方が普通。
出典と翻訳
不明。
メモ
P. 23, §41. に述べられているによって導かれる節を持つ文の例題。
基本的な構造は、彼(彼女)はὅτι以下のことをλέγωする(している)、というもの。 ὅτι節に述べられている内容を彼(彼女)はλέγωする(している)、でもいいかもしれない。
ὅτι節の内容を見ると、主語はὁ διδάσκαλος。 動詞がγράφει。 出典がわからないので、動詞γράφειの現在という時称をどうとらえるべきかがよくわからない。 つまり
- 今、μακρόςなἐπιστολήを書いているところ(現在進行形)
- μαθητήςに向けたέπιστολήをγράφςするときは大抵の場合μακρόςなものになっている
どちらもありそうではある。 今は仮に、γράφωしているところ、と解しておく。 そうした場合、彼(彼女)はδιδάσκαλοςはμαθητήςへ向けたμακρόςなἐπιστολήをγράφωしているところだとλέγωしている、くらいが文意。 もう一つの解釈例を挙げておくと、彼(彼女)はδιδάσκαλοςはμαθητήςに向けてμακρόςなέπιστολήをγράφωする(≒διδάσκαλοςがμαθητήςに向けてγράφωするἐπιστολήはμακρόςだ)とλέγωしている、というもの。