練習 15.3
課題文
ἐμοὶ μὲν τοῦτο, σοὶ δ᾿ ἐκεῖνο ἀρέσκει.
語彙
文中の語 | 見出語形 | 品詞 | 変化形 | 主な意味 |
ἐμοί | ἐγώ | 人称代名詞 | 男性(女性)/単数/主格 | 私 |
μέν | μέν | 小辞 | この語は変化しない | (δέと対で)一方で |
τοῦτο | οὗτος | 指示代名詞 | 中性/単数/主格 | それ, その |
σοί | σύ | 人称代名詞 | 男性(女性)/単数/与格 | あなた |
δέ | δέ | 小辞 | この語は変化しない | (μένと対で)他方では |
ἐκεῖνο | ἐκεῖνος | 指示代名詞 | 中性/単数/主格 | あれ, あの |
ἀρέσκει | ἀρέσκω | 動詞 | 三人称/単数/現在/直説法/能動態 | (与格の)気に入る |
脚注
特になし。
出典と翻訳
不明。
メモ
ἐμοίやσοίが人称代名詞で、これらの形と意味を把握することが、本課題文の主旨と思われる。
ἀρέσκωは「主格が与格の気に入る」とか「主格が与格を喜ばす」くらいの意味の動詞。 μέν A δέ Bの対で、「一方ではA、他方ではB」という対を作る。
まとめると、「一方では(μέν) οὗτοςがἐγώを、他方では(δέ) ἐκεῖνοςがσύをἀρέσκωする(≒人の好みは十人十色)」くらいの内容が、本課題文の文意と思われる。