練習 3.7
課題文
τὸ τοῦ ἀγαθοῦ δούλου ἔργον ἐστὶ ῥᾴδιον.
語彙
文中の語 | 見出語形 | 品詞 | 変化形 | 主な意味 |
τὸ | ὁ | 定冠詞 | 中性/単数/主格 | ἔργονにかかる |
τοῦ | ὁ | 定冠詞 | 男性/単数/属格 | δούλουにかかる |
ἀγαθοῦ | ἀγαθός | 形容詞 | 男性/単数/属格 | 善い, 立派な, 勇敢な |
δούλου | δοῦλος | 男性名詞 | 単数/属格 | 奴隷 |
ἔργον | ἔργον | 中性名詞 | 単数/主格 | 仕事 |
ἐστὶ | εἰμί | 動詞 | 三人称/単数/現在/直説法/能動態 | ~である |
ῥᾴδιον | ῥάδιος | 形容詞 | 中性/単数/主格 | 容易な |
脚注
ῥᾴδιον, 「容易な」(Cf. §24)
出典と翻訳
不明。
メモ
基本的な構造は、τὸ ἔργονはῥᾴδιοςである、というもの。 εἰμίの変化形であるἐστίが珍しく書かれている。 τὸ ἔργονの限定的位置による形容詞であるかのように、τοῦ ἀγαθοῦ δούλουが配置されている。 よく見ると更に、τοῦ δούλουを限定的位置で修飾する形容詞ἀγαθοῦが配置されているという、ちょっとヤヤコシイ構造になっている。
つまり、「ἀγαθόςなδοῦλοςのἔργονはῥᾴδιοςである」、というのが文意。 ἀγαθόςは意味の広い言葉だが、ここでは、よく働く、(技能の面で)優れた、くらいの意味と思われる。
脚注で§24への参照を促しているが、これはῥᾴδιοςという形容詞は第一(男性および中性)・第二(女性)変化をとるが、語幹が ι で終わっているために、女性/単数/主格が-αで終わる(他に-ηで終わるものもある)ことを示すためのもの。