練習 5.2
課題文
ἀεὶ πιστεύομεν τοῖς τῶν φίλων λόγοις.
語彙
文中の語 | 見出語形 | 品詞 | 変化形 | 主な意味 |
ἀεί | ἀεί | 副詞 | この語は変化しない | 常に |
πιστεύομεν | πειτεύω | 動詞 | 一人称/複数/現在/直説法/能動態 | (与格を)信頼する |
τοῖς | ὁ | 定冠詞 | 男性/複数/与格 | λόγοιςにかかる |
τῶν | ὁ | 定冠詞 | 男性/複数/属格 | φίλωνにかかる |
φίλων | φίλος | 男性名詞 | 複数/属格 | 友人 |
λόγοις | λόγος | 男性名詞 | 複数/与格 | ことば, 理性 |
脚注
主語は動詞の語尾により明らかであるから、とくに強調する場合以外は、代名詞の主語を置かない。
出典と翻訳
不明。
メモ
人称語尾が-ομενであるので、一人称/複数であることがわかる。 時称接尾辞σがないので、これは現在。 したがって、われわれはφίλοςたちのλόγοςをπιστεύωする、が文意。 πιστεύωする対象は対格ではなく与格で表されることに注意。
λόγοςには、「言葉」や「理性」、πιστεύωには「信頼する」や「信用する」の訳語が単語欄に挙がっているので、
- われわれは友人たちの言葉を信用する。
- われわれは友人たちの言葉を信頼する。
- われわれは友人たちの理性を信用する。
- われわれは友人たちの理性を信頼する。
などが考えられるが、どれが適切かは文脈による。 しかし出典がわからないので、どれが適切なのかはよくわからない。 λόγοςには他にも「比」や「計算」といった意味もあるが、単語欄にはこれらの意味が記載されていないし、出典も不明なので、敢えて考慮しないのが賢明と思われる。