練習 8.4
課題文
τίσι ποτὲ λόγοις Ἀθηναίους ἔπεισεν ὁ δημαγωγός ;
語彙
文中の語 | 見出語形 | 品詞 | 変化形 | 主な意味 |
τίσι | τίς | 疑問代名詞 | 男性/複数/与格 | 誰が, 何が |
ποτέ | ποτέ | 小辞 | この語は変化しない | いつか, いったい |
λόγοις | λόγος | 男性名詞 | 複数/与格 | 言葉 |
Ἀθηναίους | Ἀθηναῖος | 男性名詞 | 複数/対格 | アテーナイ人 |
ἔπεισεν | πείθω | 動詞 | 三人称/単数/アオリスト/直説法/能動態 | 説得する |
ὁ | ὁ | 定冠詞 | 男性/単数/主格 | δημαγωγόςにかかる |
ςημαγωγός | δημαγωγός | 男性名詞 | 単数/主格 | 扇動家 |
脚注
特になし。
出典と翻訳
不明。
メモ
τίσιが疑問代名詞であることを把握するのが、この課題文の主な主題と思われる。 これが不定代名詞であればτισίのようにアクセント位置が異なることに注意。 この語の変化形は男性/複数/与格でλόγοιςと一致している。 この与格は、恐らくは手段の与格で、「何の言葉で=どのような言葉でもって」くらいの意味。
つまり、「いったい(ποτέ)どのような(τίς)λόγοςでもって、Ἀθηναῖοςたちをπείθωしたのだろうか、あのδημαγωγόςは」くらいの内容が文意。
δημαγωγόςは民衆(δῆμος)を自分の望む方向へ導く(=扇動)(ἄγω)する人、くらいの意味。