練習 8.5
課題文
οὔτε οἱ ποιηταὶ οὔτε οἱ ναῦται εὖ ἱππεύουσιν.
語彙
文中の語 | 見出語形 | 品詞 | 変化形 | 主な意味 |
οὔτε | οὔτε | 副詞 | この語は変化しない | また~でない |
οἱ | ὁ | 定冠詞 | 男性/複数/主格 | ποιηταίにかかる |
ποιηταί | ποιητής | 男性名詞 | 複数/主格 | 詩人 |
οὔτε | οὔτε | 副詞 | この語は変化しない | また~でない |
οἱ | ὁ | 定冠詞 | 男性/複数/主格 | ναῦταιにかかる |
ναῦται | ναύτης | 男性名詞 | 複数/主格 | 船乗り |
εὖ | εὖ | 副詞 | この語は変化しない | よく, 上手に |
ἱππεύουσιν | ἱππεύω | 動詞 | 三人称/複数/現在/直説法/能動態 | 馬に乗る |
脚注
特になし。
出典と翻訳
不明。
ことわざ的な表現に思えたのでEdited by Marinos Yeroulanos, A Dictionary of Classical Greek Qutations, I. B. Tauris, 2016のProverbにある例文を見てみたが、見つからなかった。
メモ
P. 31, §51.でencliticの合成語としてοὔτεが見える。 これを使った文が、この課題文の主題と思える。 語彙欄を見ても判る通り、οὔτε A οὔτε Bは「AでもなくBでもなく」の意。
ἱππεύουσινの主語となるべき語はποηταί でもναῦταιでもない人たち(三人称/複数)であろうから、 「ποιητήςたちでもなく(οὔτε)ναύτηςたちでもない(οὔτε)(そのような人たちが)、上手に(εὖ)ἱππεύωする」、くらいの内容が文意。
文中には直接出てこないものの、εὖ ἱππεύουσινするのはἱππότης(騎士)たちを意識していると思われる。 出典がわからず確信はないが、「餅は餅屋」ということではないだろうか。