練習 8.6
課題文
ἆρ᾿ οὐκ ἦσθα χθὲς ἐν τῇ ἀγορᾷ ; ἦν μὲν οὖν δι᾿ ἡμέρας.
語彙
文中の語 | 見出語形 | 品詞 | 変化形 | 主な意味 |
ἆρ᾿ | ἆρα | 小辞 | この語は変化しない | ~か? |
οὐκ | οὐ | 否定辞 | この語は変化しない | ~ない |
ἦσθα | εἰμί | 動詞 | 二人称/単数/未完了/直説法/能動態 | 在る, いる |
χθές | χθές | 副詞 | この語は変化しない | 昨日 |
ἐν | ἐν | 前置詞 | この語は変化しない | (与格の)中に |
τῇ | ὁ | 定冠詞 | 女性/単数/与格 | ἀγορᾷにかかる |
ἀγορᾷ | ἀγορά | 女性名詞 | 単数/与格 | アゴラー, 広場 |
ἦν | εἰμί | 動詞 | 一人称/単数/未完了/直説法/能動態 | 在る, いる |
μέν | μέν | 小辞 | この語は変化しない | μὲν οὖν たしかに |
οὐν | οὐν | 小辞 | この語は変化しない | μὲν οὖν たしかに |
δι᾿ | διά | 前置詞 | この語は変化しない | (属格を)貫いて |
ἡμέρας | ἡμέρα | 女性名詞 | 単数/属格 | 日, 昼 |
脚注
δι᾿ ἡμέρας : 「終日」
出典と翻訳
不明。
メモ
ἆραはἆρα οὐで肯定的な答えを期待(否定的な答えを期待しているときはἆρα μή)する、疑問の小辞。 οὐの直後に母音で始まる語が続いているので、οὐκになっている。 ᾶραと似たような語に叙事詩では頻出する、直前の文を受けて使われるἄρα「されば, ゆえに」があるので注意。
「昨日(χθές)、ἀγοράの中に(ἐν)εἰμίしてませんでしたか(肯定の答えを期待しているἆρ᾿ οὐ)? 確かに(μὲν οὐν)終日(δι᾿ ἡμέρας)εἰμίしていました」くらいの内容が文意。