練習 11.6
課題文
πιστεύομεν τῷ φίλῳ ᾧ βλέπομεν.
語彙
文中の語 | 見出語形 | 品詞 | 変化形 | 主な意味 |
πιστεύομεν | πιστεύω | 動詞 | 一人称/複数/現在/直説法/能動態 | (与格を)信頼する |
τῷ | ὁ | 定冠詞 | 男性/単数/与格 | φίλῳにかかる |
φίλῳ | φίλος | 男性名詞 | 単数/与格 | 友人 |
ᾧ | ὅς | 関係代名詞 | 男性/単数/与格 | ~であるところの人 |
βλέπομεν | βλέπω | 動詞 | 一人称/複数/現在/直説法/能動態 | 見る, 眺める |
脚注
特になし。
出典と翻訳
不明。
メモ
関係代名詞ᾧがこの課題文の学習意図と思われる。 関係代名詞は
- 性と数は先行詞に一致する
- 格は関係節での役割に応じて決定される
ことを基本とするが、関係節の動詞βλέπωは与格を特に要求しない。 従って、ここではP. 45, §65.1に述べられている同化(attraction)、つまり先行詞τῷ φίλῳの格に関係代名詞が引っ張られていることが起こっていると思われる。
そのことさえ判ってしまえば、「私たちは、(現在)私たちがβλέπωしているところのφίλοςたちをπιστεύωする」くらいの内容が本課題文の文意と思われる。