練習 15.5
課題文
τὰ δάκρυα ἡμῖν φάρμακά ἐστι λύπης καὶ κακῶν.
語彙
文中の語 | 見出語形 | 品詞 | 変化形 | 主な意味 |
τά | ὁ | 定冠詞 | 中性/複数/主格 | δάκρυαにかかる |
δάκρυα | δάκρυον | 中性名詞 | 複数/主格 | 涙 |
ἡμῖν | ἐγώ | 人称代名詞 | 複数/与格 | 私 |
φάρμακα | φάρμακον | 中性名詞 | 複数/主格 | 薬 |
ἐστι | ἐιμί | 動詞 | 三人称/単数/現在/直説法/能動態 | ~である, 存在する |
λύπης | λύπη | 女性名詞 | 単数/属格 | 苦痛, 苦悩 |
καί | καί | 小辞 | この語は変化しない | そして |
κακῶν | κακός | 形容詞 | 中性/複数/属格 | 悪い, 劣った |
脚注
特になし。
出典と翻訳
不明。
メモ
人称代名詞ἡμῖνの形と意味を把握することが、本課題文の主旨と思われる。
基本的な文の構造は、「τὰ δάκρυαはφάρμακαである(ἐστι)」というもの。 これに観点の与格であるἡμῖνと、何のφάρμακαであるのかという帰属の属格であるλύπηςと(καί) κακῶνがかかってくる。
κακῶνは恐らくは中性/複数。 καίで等価に繋がれているλύπηは女性名詞であるので、ここでは「κακόςなことども」のように名詞的に読むのが適切であると思われる。
まとめると、「ἐγώたちにとって(複数/与格) δάκρυονはλύπηやκακόςなことどものφάρμακονである(ἐστι)」くらいの内容が本課題文の意味と思われる。