練習 15.7
課題文
τίνες μενοῦσιν ἐν τῇ χώρᾳ ἐκείνῃ μεθ᾿ ὑμῶν;
語彙
文中の語 | 見出語形 | 品詞 | 変化形 | 主な意味 |
τίνες | τίς | 疑問代名詞 | 男性(女性)/複数/主格 | 誰 |
μενοῦσιν | μένω | 動詞 | 三人称/複数/未来/直説法/能動態 | とどまる, 待つ |
ἐν | ἐν | 前置詞 | この語は変化しない | (与格の)中に, で |
τῇ | ὁ | 定冠詞 | 女性/単数/与格 | χώρᾳにかかる |
χώρᾳ | χώρα | 女性名詞 | 単数/与格 | 地方, 国 |
ἐκείνῃ | ἐκεῖνος | 形容詞 | 女性/単数/与格 | おのおのの |
μετά | μετά | 前置詞 | この語は変化しない | (属格と)ともに |
ὑμῶν | σύ | 人称代名詞 | 男性(女性)/複数/属格 | あなた |
脚注
μεθ᾿ ὑμῶν < μετὰ ὑμῶν。 母音省略の結果、π, τ, κのすぐあとに有気母音がつづくことになる場合は、π, τ, κをそれぞれ帯気音φ, θ. χに変える。
出典と翻訳
不明。
メモ
人称代名詞ὑμῶνの形と意味、また動詞μενοῦσινの形を正しく把握することが、本課題文の主旨と思われる。 この動詞が現在でなるならばμένουσινという形になるハズであり、語幹、時称接尾辞、融合した人称代名詞で色分けするならば、本来の形はμενέσουσιν(P. 58, §81.)から母音に挟まれたσが脱落して、μενέουσινとなり、それが母音融合してμενοῦσινとなっている。
文の基本的な構造は、「τίςたちがμένωすることになるのだろうか?」という疑問文。 これにἐν τῇ χώρῃ ἐκείνῃとμεθ᾿ ὑμῶνというブロックがかかってくる。 「誰(τίς)たち」というのは、いかにも日本語としてこなれていないので、「どんな人たち」と言い換えるといいのかもしれない。
まとめると、「どんな人たち(τίνες)が、ἐκεῖνοςなχώραの中で(ἐν)、σύたちと共に(μετά) μένωすることになるのだろうか?」くらいの内容が本課題文の文意と思われる。