練習 16.3
課題文
ἐρωτᾷ αὐτὸν εἰ ἀληθῆ ταῦτ᾿ ἐστί.
語彙
文中の語 | 見出語形 | 品詞 | 変化形 | 主な意味 |
ἐρωτᾷ | ἐρωτάω | 動詞 | 三人称/単数/現在/直説法/能動態 | 尋ねる |
αὐτὸν | αὐτός | 指示代名詞 | 男性/単数/対格 | 彼(彼女)に(斜格用法) |
εἰ | εἰ | 小辞 | この語は変化しない | もし~ならば, ~かどうか |
ἀληθῆ | ἀληθής | 形容詞 | 中性/複数/主格 | 真実の |
ταῦτ᾿ | οὑτός | 指示代名詞 | 中性/複数/主格 | その |
ἐστί | εἰμί | 動詞 | 三人称/単数/現在/直説法/能動態 | ~である, 存在する |
脚注
特になし。
出典と翻訳
不詳。
メモ
形容詞ἀληθήςの変化がこの課の大きなテーマの一つ。
εἰを「もし~ならば」と解するならば、εἰ以下は条件を述べる従属文(前文, protasis)となると思われるが、その帰結を述べる主文(後文, apodosis)が見当たらない。 ταῦτ᾿はοὗτοςの女性/単数/与格であるταύτῃの可能性もあるが、それでは意味が通じないように思う。
つまりここでは、「ταῦτα=ἀλητήςである(εἰμί, 主語が中性/複数であるときの動詞は三人称/単数で表すのが原則)かどうか(εἰ)ということをαὐτόνに彼(彼女)がἐρωτάωしている。」くらいの内容が本課題文の文意と思われる。。