§84.
ἡδύςの変化

§85. ⇒

ἡδύςの変化

男性女性中性
単数主格 ἡδύς ἡδεῖα ἡδύ
呼格 ἡδύ ἡδεῖα ἡδύ
対格 ἡδύν ἡδεῖαν ἡδύ
属格 ἡδέος (ἡδείᾱς) ἡδείᾱς ἡδέος
与格 (ἡδέϊ) ἡδεῖ (ἡδεῖαϊ) ἡδεί (ἡδέϊ) ἡδεῖ
複数 主格/呼格 (ἡδέες) ἡδεῖς (ἡδεῖαι) ἡδεῖαι ἡδέα
対格 (ἡδέις) ἡδεῖς (ἡδεῖανς) ἡδείᾱς ἡδέα
属格 ἡδέων (ἡδειάων) ἡδειν ἡδέων
与格 ἡδέσι(ν) (ἡδεῖαις) ἡδείαις ἡδέσι(ν)
双数 主格/呼格/対格 (ἡδέε) ἡδεῖ ἡδείᾱ (ἡδέε) ἡδεῖ
属格/与格 ἡδέοιν (ἡδεῖαιν) ἡδείαιν ἡδέοιν
  1. この形容詞は第三(男性)-第一(女性)-第三(中性)変化をとる。
  2. 語幹もしくは幹末母音が融合した残りの語幹部分および融合した母音に色をつけてみると、男性および中性では、ἡδύ-, ἡδέと形が変わって(母音交代して)いることがわかる。
  3. 女性形の語幹は実際にはἡδευ-に女性形を作る接尾辞-ιαを加えてできたもの。 υは子音化して脱落している。
  4. 男性/複数/対格形は、主格形を借用したもの。 本テキスト内では、このような例は§60.4(P.40)や§62.3(P.44)にも見られる。
  5. Smythでは、双数での男性および中性/主格, 呼格, 対格の形をἡδέεとしている。

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