以上の名称も女神にふさわしいが、アテナイでの呼び名も似つかわしい。 アテナイでも昔からカリス女神アウクソとヘゲモネを祀っている。 また、カルポは「優雅」女神カリスではなく、「季節」女神ホラの名である。 アテナイではもう一柱のホラ女神をタロと命名し、パンドロソスといっしょに祀っている。
(飯尾都人 訳)
(前略)
クロノスの息子ゼウスと、
巨神族 の女神テミスとのあいだの娘たちである、四季の女神 たちの名前は次のとおり。 アウクソー、エウノミア、ペルーサ、カルポー、ディケー、エウポリア、エイレーネー、オルトーシア、タロー。 他の著作家は次の名で十名伝えている。 アウゲー、アナトレー、ムーシケー、ギュムナスティケー、ニュンペー、メセンブリア、スポンデー、[欠文]エレテアクテおよびヘスペリス、デュシス。
(松田治/青山照男 共訳)