練習 3.3
課題文
χαλεπὰ τὰ καλά.
語彙
文中の語 | 見出語形 | 品詞 | 変化形 | 主な意味 |
χαλεπά | χαλεπός | 形容詞 | 中性/複数/主格 | 困難な |
τά | ὁ | 定冠詞 | 中性/複数/主格 | 脚注参照 |
καλά | καλός | 形容詞 | 中性/複数/主格 | 美しい, 立派な |
脚注
τὰ καλά, 定冠詞τάが形容詞καλάを名詞化している。 「(いろいろの)美しいもの」の意。
出典と翻訳
不明。 ただし、田中秀央 落合太郎 編, 『ギリシア・ラテン引用語辞典』, 岩波書店では、これをソローンの言葉としているが、出典を確認できなかった。
χαλεπὰ τὰ καλά ἐστιν ὅπῃ ἔχει μαθεῖν·
善きものは学ばざるべからざるとき困難なり
(田中秀央 落合太郎 訳)
という表現がある。
メモ
脚注にあるように、主語はτὰ καλά。 動詞が見当たらないので、εἰμίの変化形であるἐστί(ν)(三人称/単数)が省略されていると考えて、「καλόςなもの(こと)どもはχαλεπόςである」と読む。
動詞は三人称/複数であるべきでは?と思われるかもしれないが、練習3.8の脚注にもある通り、主語が中性/複数のとき、動詞は単数で受けるのが普通なので、ここではεἰσι(ν)(三人称/複数)の形は取らないのが一般的。