練習 3.3

課題文

χαλεπὰ τὰ καλά.

語彙

文中の語 見出語形 品詞 変化形 主な意味
χαλεπά χαλεπός 形容詞 中性/複数/主格 困難な
τά 定冠詞 中性/複数/主格 脚注参照
καλά καλός 形容詞 中性/複数/主格 美しい, 立派な

脚注

τὰ καλά, 定冠詞τάが形容詞καλάを名詞化している。 「(いろいろの)美しいもの」の意。

出典と翻訳

不明。 ただし、田中秀央 落合太郎 編, 『ギリシア・ラテン引用語辞典』, 岩波書店では、これをソローンの言葉としているが、出典を確認できなかった。

また、プラトーン, 『クラテュロス』, 384 B

χαλεπὰ τὰ καλά ἐστιν ὅπῃ ἔχει μαθεῖν·

善きものは学ばざるべからざるとき困難なり
(田中秀央 落合太郎 訳)

という表現がある。

メモ

脚注にあるように、主語はτὰ καλά。 動詞が見当たらないので、εἰμίの変化形であるἐστί(ν)(三人称/単数)が省略されていると考えて、「καλόςなもの(こと)どもはχαλεπόςである」と読む。

動詞は三人称/複数であるべきでは?と思われるかもしれないが、練習3.8の脚注にもある通り、主語が中性/複数のとき、動詞は単数で受けるのが普通なので、ここではεἰσι(ν)(三人称/複数)の形は取らないのが一般的。


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