練習 13.6
課題文
δέκα ἔτεσι νεωτέραν ἔφη τὴν μητέρα εἶναι ἢ τὸν πατέρα.
語彙
文中の語 | 見出語形 | 品詞 | 変化形 | 主な意味 |
δέκα | δέκα | 数詞 | この語は変化しない | 10 |
ἔτεσι | ἔτος | 中性/単数 | 複数/与格 | 年 |
νεωτέραν | νεώτερος | 形容詞 | 女性/単数/対格 | よりνέοςな |
ἔφη | φημί | 動詞 | 三人称/単数/未完了/直説法/能動態 | 言う |
τήν | ὁ | 定冠詞 | 女性/単数/対格 | μητέραにかかる |
μητέρα | μητήρ | 女性名詞 | 単数/対格 | 母 |
εἶναι | εἰμί | 動詞 | 不定詞/現在/能動態 | ~である |
ἤ | ἤ | 接続詞 | この語は変化しない | ~よりも |
τόν | ὁ | 定冠詞 | 男性/単数/対格 | πατέραにかかる |
πατέρα | πατήρ | 男性名詞 | 単数/対格 | 父 |
脚注
特になし。
出典と翻訳
不明。
メモ
δέκαは数詞(P.144, 36課)。 数詞には変化する語と変化しない語があるが、δέκαは変化しない語(P.144, §190)。
νεωτέρανがνέοςの比較級であり、これが本課の学習内容。 ἔτεσιの与格は、差異の度合いを表す(P.52, §74)。
μητέρανという対格は不定詞εἶναιの主語であると同時にνεωτέρανであるとἔφηしている対象でもある。 接続詞ἤで比較しているので、比較の対象であるπατήρもμητήρと同じ格(P.51, §73.1)の対格となっている。
まとめると、「δέκαのἔτοςだけμητήρはπατήρよりもνέοςである、と彼(または彼女)はφημίしていた」、くらいの内容が本課題文の文意と思われる。