§4.
直説法の用法(目次)
英語原文
The past tenses of the indicative may, further, express a supposition that some statement either had been or were now true, while it is implied that really it was not or is not true. E.g.
Εἰ ἔγραψα, if I had written ; εἰ ἔγραφον, if I were writing or if I had been writing ; the context indicating that really I did not write or am not writing (410). These expressions originally always referred to the past, as they do in Homer.
日本語解釈
直説法の過去の時称は以下のようなものもありうる。
- 過去完了的なニュアンス(had been)の仮定や主張が真であると(話者には)思われる場合
- 過去をありありと感じたとき(were now)の仮定や主張が真であると(話者には)思われる場合
- 暗示された内容が事実ではなかった(was not)という結論が真であると(話者には)思わる場合
- 暗示された内容が事実ではない(is not)という結論(現在のunreal)が真であると(話者には)思われる場合
例えば…
εἰ ἔγραψα.
もしも私が書き終えていたとしたら。
ἔγραψαはγράφωの一人称/単数/アオリスト/直説法/能動態。
εἰ ἔγραφον.
もしも私が書いたとしたら。
または
もしも書いていたとしたら(410)。
これらの例文は、元々、過去のある時点を参照している。 それはホメーロスの作品中でも見られるように。