練習 5.4
課題文
τοὺς νόμους οἱ Ἀθηαῖοι εἰς λίθους γράφουσιν.
語彙
文中の語 | 見出語形 | 品詞 | 変化形 | 主な意味 |
τούς | ὁ | 定冠詞 | 男性/複数/対格 | νόμουςにかかる |
νόμους | νόμος | 男性名詞 | 複数/対格 | 法 |
οἱ | ὁ | 定冠詞 | 男性/複数/主格 | Ἀθηναῖοιにかかる |
Ἀθηναῖοι | Ἀθηναῖος | 男性名詞 | 複数/主格 | アテーナイ人 |
εἰς | εἰς | 前置詞(対格支配) | この語は変化しない | ~の中へ |
λίθους | λίθος | 男性名詞 | 複数/対格 | 石 |
γράφει | γράφω | 動詞 | 三人称/複数/現在/直説法/能動態 | 書く |
脚注
εἰςはアクセントを持たない(§§47-48)。 7.のἐκも同様。
出典と翻訳
不明。
メモ
主語はοἱ Ἀθηναῖοιで、動詞の人称語尾を見ても-ουσινなので、この動詞は三人称/複数。 時称接尾辞σが見当たらないので、現在。 したがって、νόμος(複数)をἈθηναῖοςたちはλίθος(複数)にγράφωする、が文意。
現在という時称は、「~する」という意味も「~している(ところだ)」という意味も持ちうるから、νόμος(複数)をἈθηναῖοςたちはλίθος(複数)にγράφωしている、でもいいのかもしれない。
複数/対格の男性名詞が二つあるので、τούςはλίθουςにかかる可能性はないのか、という疑問が出るかもしれない。 しかしλίθουςは前置詞εἰςに要求された対格であり、これに定冠詞をつけるならばεἰς τοὺς λίθουςのようになるハズである。 よって、(位置的にも隣接していることだし)定冠詞τούςはνόμουςにかかるものと解した。