§111.

§112. ⇒

間接話法以外における未来時称の稀用例 (目次)

英語原文

The future is used in the dependent mood only in the optative and the infinituve, and in these it is never regular except in indirect discourse and kindred constructions and in the periphrastic form with μέλλω (73).

For the future optative in indirect discourse see 128 - 134 ; for the future infinitive in indirect discourse see 135 and 136.

日本語解釈

接続法, 希求法, 命令法そして不定詞の中で、未来時称を持つのは希求法と不定詞だけである。 そしてこれらは間接話法または類似の構文以外では、決して標準的な用法とはいえず、μέλλωを伴った迂言的表現(§73)がとられる。

間接話法での希求法/未来については§128から§134までを参照のこと。 間接話法での不定詞/未来については§135および§136を参照のこと。

メモ

dependent moods(従属的法)について

最初のパラグラフで

The future is used in the dependent mood only in the optative and the infinituve,

としていることに違和感を感じる方もいるかもしれない。 これは§1.で、「従属的な法(dependent moods)」には不定詞も含まれていることによる。 ただ、「法(mood)」の定義には、不定詞は含まれない。

これは、古い版(そして歴史的に古い解釈)では、不定詞も「法(mood)」の一つと考えられていたことに由来するのではないか、と思われる。

periphrastic(迂言的表現)について

μέλλωを伴った迂言的(periphrastic)表現というのは、Smyth §1959で述べられているようなμέλλωと不定詞(現在または未来, アオリストは稀)を組み合わせて未来時称を表現する、というもの。


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